上本町の再開発ビルにおける歯科医院移転計画である。 矯正・審美治療に力を入れており、患者がポジティブな心象で治療に臨めるような空間とすることを目指した。
本計画では、奥行の長いテナント形状を生かしシークエンスに富んだ空間構成。エントランスからアプローチを経て、各個室・オープンスペースの治療ブースへと抜ける動線とし、空間の抜け感・天井高・明るさがそれぞれ変化することで、空間にメリハリをつけながらも全体を緩やかにつなぐことを大切にしている。
マテリアルは白・アイボリーの配色で統一し、塗装は艶消しとすることで光を柔らかく拡散、壁タイルは半艶ものを選定することで審美治療にふさわしい上質さを表現、左官壁は優しい凹凸のあるものを使用し、素材感に富みながら全体をまとめている。シークエンス・素材感の豊かな空間により、歯科治療をポジティブな体験と感じさせるような展開を期待した計画となっている。

診療ルーム
都市型の先進的歯科医院を思わせる診療スペースのデザイン。床・壁・天井ともにホワイトトーンで統一され自然光の反射によって空間がより広く、清潔に見える効果を生み出します。

診察空間
光と静寂の診療空間。清潔感・開放感・安心感を高次元で融合させた設計の診察台です。

待合・通路
過剰な装飾を一切排し、“余白”そのものをデザイン要素として成立。余白の美と呼吸する素材をテーマに心落ち着く空間を演出。

ワークスペース
徹底したミニマリズムと光の設計が貫かれ、「医療精度を支える清潔な機能空間」そのものをデザイン要素として“使う人の所作”がそのまま美しく見える空間です。