幼児から高齢者まで,将来的には矯正等保険外診療なども含め幅広い診療に対応するクリニック。今回はテナントの2/3程を使用し、幅広い年代に対応した一般診療エリアの設計となった。①スタッフと患者の動線をなるべく分離する②診察に対する緊張が解れる雰囲気づくり③3Fという視認性の悪さに考慮したデザイン。
この3点が大きな軸となった。 動線を分離することで生じる迷路のような空間を、照明やサインを用いて、分かり易く明るい印象 になるように心掛けた。この光の演出が地上から3Fを見上げた際の天井面を彩る役目も果たし、 歯科医院の視認性向上に繋がる事も意図している。 また動線分離の歯科は、機能によって空間が分節され、個々空間の整列で狭くなる事が多い。 今回は天井や壁ラインのずれや半透明の素材を用いて、空間の連続性を意識し、広がりや治療室に入る際の心理的な障害を軽減する事を心掛けた。

診察エリア
白と木のコントラストによる柔らかな空間構成をベースに、清潔感と温かみを両立させた歯科クリニックの診療エリア。半個室のレイアウトにより、プライバシーを確保しながらも圧迫感のない開放的な環境を実現。

診察・キッズルーム
窓際にはやわらかなグリーンのクッションスペースを設け、小さなお子さまが安心して過ごせるキッズエリアを併設。医療機能と家庭的なやさしさを融合させた、“家族で通える歯科クリニック”を目指した設計です。

待合・受付
木目と石調マテリアルを組み合わせた、上質で落ち着いた受付空間。直線的でシンプルな構成の中に、間接照明の柔らかな光を取り入れることで、清潔感と温かみを両立させている。背面の収納棚は開放的なディスプレイとして機能し、医療空間に親しみやすさと奥行きを与え。

廊下
受付から診療室へと続く動線には、木質と間接照明を組み合わせた柔らかな光環境を採用。素材は受付と統一し、木の温もりと石調の質感を織り交ぜることで、クリニック全体に一体感を持たせている。清潔さと落ち着きを両立しながら、患者が安心して歩を進められるアプローチ空間を目指した。

通路
透明感のあるドアや仕切りにはリブガラスを採用し、
プライバシーを守りながらも圧迫感を感じさせない明るさを確保。素材のトーンや照明計画を統一することで、受付から診療室まで一貫した落ち着きのある空間体験を実現している。